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実用新案は、「日常生活の中で感じた不満点を解消するアイデアがお金になる」という触れ込みで、発明の入門書でも大きく取り上げられる産業財産権の一つです。しかし、私たちはどこまで実用新案について知っているのでしょうか? 実用新案の性質やその期限など、入門書では教えてくれない実用新案の事を紹介していきます。

実用新案とは何か

実用新案は、既存の特許発明をより使いやすくする為のアイデアを保護し活用する為の権利を与えるものです。既存の特許発明に対する実用新案は、特許発明の特許権者でなくても出願できる性質を持っているので、発明の登竜門的な役割を持っています。

実用新案の定義

実用新案とは実用新案法で「自然法則を利用した技術的思想の創作」であることと定義されています。これはどういうことかというと、「特許発明をより使いやすくする為に形に工夫を加えた」「既存のものを特許発明と組み合わせるとこんなに使いやすくなる」と言ったアイデアを具体化したものが実用新案となるのです。

実用新案権の特徴

実用新案の特徴としては、特許と違い「新規性」などを確立する必要が無いことが挙げられます。例えば、「整髪料の容器の蓋に凹凸を付けて滑りにくくする」といった工夫には新規性は無いのですが、「特許発明を進歩させたもの」と見ることが出来ます。実用新案は「より便利になる工夫」であればよいのです。

法改正によって実用新案の何が変わったか

実用新案権を保護する実用新案法は、1994年と2004年の二度に渡って法改正が行われています。この法改正により、実用新案権は旧法からどのように変化したのでしょうか。

実用新案の審査

特許における最大の難関は審査と言われています。発明としての要件と特許としての要件という二つの壁を出願の時点で乗り越えていなければ審査対象外になってしまいます。実用新案では、法改正に伴う審査のスピードアップの名目によりほとんど無審査で登録されることになりました。しかし、無審査とはいえ正式なフォーマットに従った書式で必要事項を漏らさず、かつ明瞭な説明を添えた書類を製作していなければ対象外にされてしまうのです。正しく書類が記入されていれば出願・審査から約六ヶ月で実用新案が認許されます。

実用新案権の有効期間

実用新案権は、法改正前も法改正後も特許権に比べて短い期間となっています。これは、実用新案の元となったのが「ライフサイクルの短い製品を保護する為の特許」だったからだと言われています。1994年の時点で、実用新案権の有効期間は6年でしたが2004年の法改正で10年に延長されるようになりました。それまでの実用新案は審査があったので、審査を通過して実用新案権が認許されても、権利を行使する前に市場での需要が萎んでいると言うことも度々あったようです。

実用新案の出願料

実用新案・特許をはじめとする産業財産権および知的財産権は、所定の官庁に登録を出願する際に指定の料金を払う必要があります。この出願料は、法改正の度に値上げされていますが発明ブームによる出願数の増大によって、審査官の負担が大きくなったことに関係しているという説もあります。2007年の時点では、実用新案の出願料は一件につき14000円となっています。また、最初の出願時には登録1年から3年分の登録料である6300円を一緒に納める必要があります。

実用新案権の変化

法改正によって変化したのは、実用新案登録によって発生する実用新案権の扱いもあります。1994年以前は無条件で出願者は実用新案権を行使できたのですが、1994年の法改正で、実用新案権の設定登録の書類を特許庁に提出しなければならなくなりました。また、この設定書類を提出しただけでは実用新案権を行使できるわけではなく、特許庁が作成した「実用新案技術評価書」が必要になります。

実用新案はなぜ「発明家の登竜門」なのか

さて、世の中に溢れる発明の入門書を手に取ると大抵「個人では特許をとるのは困難だから実用新案などから始めなさい」と記されています。なぜこれほどに実用新案は発明の初心者向けといわれているのでしょうか?

特許よりもハードルの低い審査

特許発明は、発明の条件と特許の条件を満たさなければ認許されないシステムになっています。個人が「長年の研究の末に生み出した世紀の大発明」が審査ではねられることも珍しくありません。その点、実用新案は書式を守った書類を提出していれば一定期間後には必ず認許されるシステムになっています。ただし、実用新案も特許と同じく公序良俗に反しないものでなければなりません。

技術や理論よりもアイデア重視

特許の場合、「発明」をしなければなりません。かのエジソンは「発明とは99%の努力と1%のひらめきである」と述べていますが、ひらめきを発明に昇華するためには自然法則を活用する理論と、正しく動作するように作る為の技術が絶対不可欠なのです。しかし、実用新案の場合は「必要は発明の母」と言う言葉を体現するものとなっています。「不便だなぁ、ここがこうなっていればいいのに」や「これにあれが付いていた便利なのに」という不満と共に浮かんでくるアイデアを図案化し、文章で説明できるのであれば直ちに実用新案となるのです。

良質なアイデアはお金になる

少々さもしい表現ですが、発明を趣味とする人のモチベーションの一つには「発明で一攫千金」があります。同じ趣味を持つ人は全てライバル、先を越されてなるものか…という気持ちで日夜発明を考え続けると言う人も珍しくないのです。実用新案は、審査が楽な分だけ登録数が多い為、「有益なアイデア」は飽和状態にあるといっても過言ではありません。そんな中から企業に選ばれるのは「コスト」「製造の容易さ」「安全性」などの条件を満たした、いわば「良質のアイデア」から出来た実用新案なのです。そんな良質のアイデアを捻出する為に、発明家の卵たちは日夜アイデアを練り続けているのです。



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